ヨシオカサイン社長日記

看板屋オヤジのオン&オフをゆる〜く

100キロウォーク完歩 リターンズ

 





100キロウォーク初挑戦から一年 再びこの荒業の季節がやってきた。が、今回は応募の時から試練が待ち構えていた。

「落選」

スタート地点に立つことさえ出来ない状況に追い込まれた。

しかしこの世の中、人の弱みに付け込み忍び込んでくる悪徳商人のような輩がいる・・・

「ふるさと応援枠」

「3万円寄付してくれたら参加できまっせ〜どうします旦那?」と囁いてくる。

「仕方ないの〜 ほな3万円払うわ。そのかわり5倍楽しませてもらうで わかっとるやろうな〜越後屋

ということで、なんとか参加できる事に。

ゼッケンをもらってきた

昨年の反省をふまえて、冷え対策のカイロ・手袋・目の冷え対策用に夜間でもかけられる薄い色のサングラス・痛み止め

それと、かさばらない日本手拭いがあると便利だな〜と昨年思ったので、イリオモテヤマネコ手拭いを用意

そして、なんといっても「馬油」

近「馬油」をキーワードに検索すると、このブログがヒットするらしい。

馬油メーカーさん 僕をイメージキャラクターに起用します?

「完歩の手引き」を読むと「足にマメができてしまったら、あきらめて我慢して歩くこと。」と書いている。ムチャクチャな手引きや〜ん と思いながらも納得する。

ということで、大会当日 前日の大雨が嘘の様な天気

行橋駅前のスタート地点 正八幡宮に到着。すでに多くの参加者が集結 今年も4,500人のドM達が全国から集合している。

スタート前に1枚パチリ 今年も引きつった笑顔

スタート前のセレモニー 地元の太鼓が景気付け

続いて別府市長の挨拶 若くて元気な明るいキャラ「別府市が何も努力しなくても4,500人の方が別府に歩いてやってくる!こんなありがたい大会は他には無い!」とスピーチ 会場を盛り上げる。

別府の「湯〜園地計画」を本当にやってみたり、とてもユーモアのある方だ。

いってきま〜す!

で、昼12時にスタート。行橋の川沿いを歩きながら、海側・10号線沿いをずんずん歩いていく。

途中、細い橋を渡ったりして面白い

昼間のうちはハイキング感覚で楽しく歩く。

スタートから7時間経過 暗くなって、36キロ地点 第1チェックポイントの中津に到着

バナナをご馳走になった。おいしいね〜

さあ、ここからが本番。この時点でかなり疲れている。そりゃそうだ スタートから7時間歩きっぱなし。普通の生活じゃありえない。次の目標は第2チェックポイント 30キロ先の宇佐 昨年も経験したが、この区間が一番きつい。「なんでこんなキツい事やってるんだ?」とか「リタイヤする?いやダメ・絶対!」「リタイヤしても誰にも迷惑かけないし、リタイヤしちゃうか?」とかが頭の中をぐるぐる駆け回る でも絶対完歩するって決めた。

歩き始めて10時間 50キロ地点 まだ、半分なのか〜 スタートからの50キロと、疲れ切った体での歩く50キロ 意味合いが全然違う。これがこの大会のすごいところ。

「痛い」「キツい」という感覚を切り離したり、無視したりして歩き続けないといけない。とても苦しい でもそこが楽しいという超ドM体質。

スタートから13時間経過 61キロ地点 第2チェックポイントの宇佐に到着

夢にまで見た宇佐のうどんを地べたに座って食べる。疲れた体を中からあたためてくれる

美味い。

みんな疲れている おつかれさん

このあたりからリタイアする方が多くなってくる。ぞくぞくバスに乗り込んでいく。

「絶対オレは乗らね〜ゼ!」と誓う。さて、おなかも落ち着いたし出発

しかし、休憩すると筋肉が冷えて固まり動けなくなる。

この筋肉が固着した硬さは、「本当に石で出来てるんじゃない?」ってくらい ぜひ皆さんにも一度体験してほしい。

夜中の真っ暗な立石峠 前方を歩く人たちのバッジの光を頼りに歩き続ける

78キロ地点 七曲り峠に到着 楽しみにしていたぜんざいをいただく。美味い とろける

ボランティアさんの笑顔に元気をいただく。

さて、地獄の七曲り登山 昨年より早いペースで歩くことができたので闇の中での登山に

杖をお借りしてスタート

当然だけど坂がキツい

山道の両脇に竹灯籠が 幻想的でした

スタッフの皆さんありがとうございます。

夜が明けてきた。霧が出て視界が悪い。周りに人がいなくなり「この道で大丈夫なのか?イノシシとか出てこない?」と不安になる。

80キロ地点くらいで体のいろんなところの痛みがピークになる。ここが限界だと思う

体調はとっくに過ぎてガタガタの状態。「どうする?リタイヤしてもいいぞ」

(注/写真はイメージです)

ここで痛み止めのロキソニンアリナミンVドリンクを体内注入 驚いた。痛みがなくなった。

劇薬やなコレ 早く飲めばよかった。

体調も復活してハーモニーランド沿いのダラダラと長い赤松峠を進む

87キロ地点 日出町の第3チェックポイントを通過 休憩する事なくゴールを目指す。

ゴミを拾いながら歩く参加者を見かけた なんと素晴らしい方だろう

ありがとうございます

別府湾が見えてきた 安心した もうすぐ解放される。

「ゴール後に温泉入って・・・ビール飲んで・・・」頭の中で妄想する。

 


ゴールまであと1キロ ちょっと寄り道 ちょうどこの近くに長男の職場があるのでアポなしで職場を訪問するという暴挙にでた。あわてて職場から長男が出てきた。

「お父さんおつかれさま!」と笑顔 突然すみませんでした。

ゴール!無事に完歩できました

今回は笑顔でゴールできました。今回は疲れて座り込んだ方や、足を引きずって歩いている方に「ファイト!頑張ってください!」と声をかけながら歩きました。みなさん「ありがとうございます!がんばります!」って言ってくださり、こちらも元気をいただきました。

運営スタッフの皆様や応援してくれた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、ゴール後は温泉入ってサッパリして、別府湾横でビール

「カ〜〜〜っ たまらん!!」

この文章 ゴールの翌朝に書いているんですが、この大会に参加すると心と体のデトックス効果が絶大です 身体中の毒素が吹き出したみたいで、気分は冴えて爽快 顔のお肉が無くなり小顔効果 身体中スカスカに 100キロウォーク万歳!!